Claude CodeとCodexの違いは、作業の進め方にあります。Claude CodeはAnthropicのコーディングエージェントで、手元のターミナルやIDEで対話しながら細かく確かめて進める使い方が得意です。CodexはOpenAIのコーディングエージェントで、ChatGPTのプランに含まれ、仕様を決めてクラウドに任せ、複数の作業を並列で進める使い方が得意です。有料の個人プランはどちらも月20ドルからで差が小さいため、価格よりも、会社がすでに契約しているサービスと任せ方で選びます。

この記事の答え

  • Claude Codeは対話しながら手元で進める作業、Codexは仕様を決めて任せる作業に向きます
  • 会社がすでにChatGPTとClaudeのどちらを法人で契約しているかが、最初の分かれ目です
  • 自社のリポジトリで同じ課題を両方に解かせ、そのまま使えた割合で比べてから決めます

この記事の料金とプランの情報は、2026年10月18日にOpenAIのCodexの料金ページ(learn.chatgpt.com/docs/pricing)とAnthropicの料金ページ(claude.com/pricing)で確認したものです。契約の前に、両社の料金ページで最新の内容をご確認ください。

Claude CodeとCodexの比較表

Codexとは、OpenAIが提供するコーディングエージェントで、ChatGPTのアプリ、ブラウザ、ターミナルで動くCodex CLI、IDEの拡張機能、クラウドのCodex Cloudから使えます。Claude Codeとは、Anthropicが提供するコーディングエージェントで、ターミナル、VS Code・JetBrainsの拡張機能、デスクトップアプリ、ブラウザから使えます。どちらもコードを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行するところまで進めます。

なお、チャットのClaudeは答えを返す道具で、Claude Codeは作業そのものを進める道具です。Claudeを契約していても、チャットだけを使っている場合はClaude Codeの使い方を別に覚える必要があります。

5つの観点で並べた比較表です。

比べる項目 Claude Code Codex
提供元と使う場所 Anthropic。ターミナル、VS Code・JetBrains、デスクトップアプリ、ブラウザ(claude.ai/code) OpenAI。ChatGPTのアプリとブラウザ、Codex CLI、IDEの拡張機能、Codex Cloud
料金と含まれるプラン Claudeの有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)に含まれる。無料プランでは使えない ChatGPTのFree・Go・Plus・Pro・Business・Edu・Enterpriseに含まれる
得意な作業 対話しながら、手元のファイルやコマンドを細かく確かめて進める作業 仕様を決めて任せ、結果を見て受け入れる作業。複数の作業を並列で進める使い方
権限と承認の仕組み 編集やコマンド実行の前に許可を求める段階から、確認を飛ばす段階まで、権限モードで選ぶ 読み取りだけの段階から、作業フォルダの中は自動で進める段階、制限を外す段階まで選ぶ。サンドボックスの中で動かす
拡張と指示ファイル MCPで外部ツールとつなぐ。指示はCLAUDE.mdに書き、AGENTS.mdも代わりに読める MCPで外部ツールとつなぐ。指示はAGENTS.mdに書く

表のうち、選び方に一番効くのは「得意な作業」の行です。どちらも同じことはひととおりできますが、作業の渡し方の作りが違います。以下の節で、料金、得意な作業、権限と承認、併用の順に補います。

Claude CodeとCodexの料金と含まれるプラン

個人で始めるときの料金

Codexは無料のプランでも試せますが、Claude Codeは有料プランからです。個人向けの入口の料金を、サービスごとに分けて並べます。

Claude Codeは、Claudeの次のプランで使えます。

Claudeのプラン 月額(ドル)
Pro(月払い) 20
Pro(年払いの月あたり) 17
Max 100から

Codexは、ChatGPTの次のプランで使えます。

ChatGPTのプラン 月額(ドル)
Free 0
Plus 20

ChatGPTにはこのほかにGo・Proのプランもあり、いずれもCodexを含みます。料金ページでは、使える量はプランのほか、使うモデルと作業の大きさで変わるとされています。どちらも定額のプランには利用上限があり、上限に近づくほど、大きな作業を何本も流す使い方は難しくなります。

Claude Codeでは、どのモデルを使うかによって、同じプランでも使える量が変わります。重い作業に上位のモデルを使い続けると、利用上限に早く届きます。

法人プランとAPIで使うときの料金

会社で入れるなら、法人プランの1人あたりの月額はほぼ同じです。ChatGPT Businessは年払いで1人月20ドル(月払いは25ドル)、Claude Teamの標準シートは月払いで25ドル(年払いは20ドル)です。Claude Teamには、Claude Codeを多く使う人向けの上位のシートもあり、使う人の作業量に応じて選び分けます。

どちらもAPIキーで使うこともでき、その場合は使った量に応じた従量課金になります。Codexの料金ページでは、APIキーで使う場合はCodex CLI・SDK・IDEの拡張機能に限られ、GitHubでのコードレビューやSlackとの連携のようなクラウドの機能は含まれないとされています。CIの中で人を介さずに動かすなら、Codexはcodex exec、Claude Codeはclaude -pという非対話の実行方法があり、こうした使い方はAPIキーと組み合わせることが多くなります。

任せる作業と対話で進める作業の違い

Codexに向く作業

Codexが向くのは、終わりの形を先に言葉で決められる作業です。たとえば「この関数にテストを足し、全部通る状態にする」「このライブラリの版を上げ、出たエラーを直す」のように、何ができていれば完了かを書ける作業は、Codex Cloudに任せ、できあがった変更を見て受け入れるか決める流れに乗せやすくなります。似た作業を何本も並列で走らせ、人は結果の確認に回る使い方とも相性がよい作りです。

Claude Codeに向く作業

Claude Codeが向くのは、途中で人が判断を挟みながら進める作業です。原因の分からない不具合を探す、既存の設計に合わせて少しずつ直す、といった作業では、AIが調べた内容を見て次の指示を変えることになります。手元のターミナルやIDEで対話しながら、ファイルの差分を一つずつ確かめる使い方に向きます。

ただし、この違いは傾向です。Claude Codeもブラウザ版で複数の作業を並列に動かせ、CodexもCodex CLIで手元のファイルを対話しながら直せます。どちらが自社の作業に合うかは、同じ課題を両方に解かせて比べるのが確実です。ベンチマークの順位は測った時期と設定で入れ替わるため、ここでは点数を載せません。

CodexとClaude Codeの権限と承認・サンドボックスの違い

Claude Codeの権限モード

Claude Codeは、AIが動く前に人が許可するかどうかを権限モードで切り替えます。初期設定では、ファイルの編集やコマンドの実行の前に許可を求めます。このほか、ファイルの編集だけを自動で認める段階、計画だけを立てさせて手を動かさない段階、確認をすべて飛ばす段階があります。確認を飛ばす段階は、外とつながらない検証用の環境に限るのが一般的です。

Codexの承認とサンドボックス

Codexは、AIが動ける範囲をサンドボックスで囲い、その外に出る操作に承認を求める作りです。読み取りだけに絞る段階、作業フォルダの中の編集やコマンドは自動で進める段階、制限を外す段階を選べます。クラウドで動かす場合は、手元のパソコンとは切り離された環境で作業が進みます。

会社で使うときは、どちらでも、確認を飛ばす設定を誰に許すかを先に決めます。確認を飛ばす設定を全員に開けると、AIが触れる範囲を会社として把握できなくなります。社内でAIに入れてよい情報の線引きがあれば、AIに開かせるフォルダやリポジトリにも同じ線引きを当てます。

Claude CodeとCodexを併用するときの使い分け

指示ファイルをAGENTS.mdにまとめる

併用するなら、プロジェクトの指示はAGENTS.mdの1つにまとめます。CodexはAGENTS.mdを読み、Claude CodeはCLAUDE.mdを読みますが、Claude CodeはAGENTS.mdがあればCLAUDE.mdの代わりに読めます。コードの書き方の決まりやテストの回し方を2つのファイルに分けて書くと、片方だけ直して食い違いが出ます。共通の指示はAGENTS.mdに書き、Claude Codeだけに必要な設定があるときに限ってCLAUDE.mdを足します。

外部のツールとつなぐMCPは、どちらも使えます。つなぐ先の一覧と、それぞれに渡す権限は、ツールごとに別々に設定することになるため、情報システムの担当者が一覧を持っておくと管理しやすくなります。

作業の種類で振り分ける

併用するときは、作業の種類で振り分ける決まりを置きます。たとえば、完了の条件を書ける定型の修正はCodexに任せ、原因探しや設計に関わる修正はClaude Codeで対話しながら進める、という分け方です。両方の契約と管理が要るため、併用は片方を一定期間使って足りない作業がはっきりしてからにします。

会社でClaude CodeとCodexのどちらから試すかを決める

会社で入れるときは、性能の差より先に、契約と管理の都合で決まることが多くなります。判断の順番を図にしました。

Claude CodeとCodexのどちらから試すか 会社の契約の状況と作業の進め方の3つの問いで、先に試す方を決める ・上から順に答え、最初に決まったところで先に試す方を選びます 会社でChatGPTのBusi ness・Enterpriseを 契約済みか Codexから試す ・追加の契約なしで始められる はい いいえ 会社でClaudeのTeam ・Enterpriseを契約 済みか Claude Codeから試す ・同じ管理画面で利用者を管理できる はい いいえ 仕様を決めて任せ、結 果を見て承認する作業 が中心か Codexから試す ・クラウドで並列に進めさせる はい いいえ Claude Codeから試す ・対話しながら手元で細かく確かめる
すでに会社で契約しているAIのサービスが最初の分かれ目です。

すでに契約しているAIのサービスから決める

会社でChatGPTかClaudeのどちらかを法人で契約しているなら、まずそちらで試します。追加の契約が要らず、管理者が利用者の追加や削除を同じ画面で行えます。データを学習に使わない設定や、利用の記録の扱いも、すでに社内の審査を通した条件のまま使えます。

データの扱いと管理者の設定を確かめる

試す前に、AIに読ませるリポジトリと、管理者がどこまで設定を縛れるかを確かめます。社外秘のコードや顧客のデータを含むリポジトリは、最初の試用から外します。管理者の側で、確認を飛ばす設定やつないでよい外部ツールを制限できるかは、プランによって違うため、法人プランの管理画面で確かめます。

同じ課題でClaude CodeとCodexを比べる試用の進め方

試用は、評価の基準を先に決めてから始めます。進め方は次のとおりです。

順番 やること 中身
1 比べる課題を選ぶ 自社のリポジトリから、過去に人が直した不具合や小さな機能追加を3〜5件選びます
2 同じ指示で両方に解かせる 同じ指示文を渡し、Claude Codeは対話しながら、Codexは任せきりで進めさせます
3 結果を記録する 変更をそのまま受け入れられたか、人が直すのに何分かかったかを課題ごとに書き残します
4 続けるかを決める 直す時間まで含めて手で書くより短くなった方を、まず1つの開発チームに広げます

導入の効果を測る指標の決め方は、AIのツール全般に共通します。

まとめ:Claude CodeとCodexは任せ方と契約の状況で選ぶ

  • Claude CodeとCodexの違いは、対話しながら手元で進めるか、仕様を決めて任せるかという作業の進め方にあります
  • CodexはChatGPTのFreeからEnterpriseまでのプランに含まれ、無料でも試せます。Claude CodeはProの月20ドルからで、無料プランでは使えません
  • 法人プランの1人あたりの月額は、ChatGPT BusinessもClaude Teamも20〜25ドルで、ほぼ同じです
  • Claude Codeは権限モード、Codexはサンドボックスと承認の段階で、AIが動ける範囲を決めます
  • 併用するなら、指示はAGENTS.mdの1つにまとめ、作業の種類で振り分けます
  • 会社で入れるなら、すでに契約しているサービスから試し、自社のリポジトリの同じ課題で比べてから広げます

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よくある質問

Claude CodeとCodexは、どちらが性能が上ですか?

一律にどちらが上とは言えません。公開されているベンチマークの順位は、測った時期やモデルの版、設定によって入れ替わります。会社で選ぶなら、自社のリポジトリから実際にあった不具合や小さな機能追加を3〜5件選び、同じ指示文で両方に解かせて、そのまま使えた割合と、人が直すのにかかった時間を比べるほうが判断の材料になります。

試用の期間はどれくらい見ればよいですか?

一律の目安は出せませんが、1〜2人の開発者が普段の業務で2週間ほど使うと、得意な作業と苦手な作業が見えてきます。短すぎると、指示の出し方に慣れる前に評価してしまいます。期間を決めるより、比べる課題の件数と、合格とみなす基準(直さずに使えたか、レビューで指摘が何件出たか)を先に決めておくと、延長するかどうかも判断しやすくなります。

開発者以外の社員にも配るべきですか?

最初は開発者に絞るのが無難です。どちらもファイルの書き換えやコマンドの実行をAIに任せる道具なので、変更の中身を確かめられる人が使う前提で作られています。開発者以外に広げるなら、触ってよいフォルダを決め、承認の設定を厳しめにし、AIが変えたものを誰が確かめるかを決めてからにします。

GitHub Copilotとは何が違いますか?

GitHub Copilotは、エディタの中での入力の補完やチャットから始まった道具で、GitHubの契約と一緒に管理できる点が強みです。Claude CodeとCodexは、ターミナルやクラウドで、ファイルの編集からテストの実行まで続けて進めるエージェントとしての使い方が中心です。すでにGitHubの法人プランを使っているなら、Copilotの範囲で足りるかを先に確かめてから、追加で入れるかを決めます。